クラリセージはシソ科アキギリ属の2年草で、草丈は60cm程度、乾燥した土地で育ちます。別名はオニサルビア。
クラリセージの種を水に浸すと粘りがでてきます。昔はこの水で目を洗い、眼病を治療していたのだそう。
肉料理に使われるセージの仲間ですが、別の植物です。優しげで地味な花ですが、香りは強く個性的。セージに似ていますが、ややフローラルな香りが混じります。
アロマテラピーでは、抗けいれん、抗うつ、健胃に効果があるとされています。皮脂の過剰生産を抑える働きもあり、脂性の人の頭皮マッサージなどにも使われます。
また、クラリセージに含まれている成分「スクラレオール」のエストロゲン刺激作用により、月経不順、更年期障害、PMSなどにも効果があるとされています。
クラリセージのエッセンシャルオイルは、流産や胎児奇形を引き起こす可能性があるので、妊娠中の使用は基本的に禁止です。しかし、この作用を逆手にとって、出産を促すために使用されることもあります。
エッセンシャルオイルは、香りを嗅いでも、オイルに混ぜてマッサージしても効果がありますが、内服はNGです。リラックス効果が強いので、集中力が必要な場面にも向きません。